近視は現代における生活習慣病?
■近視は現代における生活習慣病?■
過去に「成人病」と呼ばれていた糖尿病や高血圧症、高脂血症などは、
現在「生活習慣病」と呼ばれています。
これらの「生活習慣病」は、食事を中心とした日々の日常生活習慣の中
で不適切な習慣を積み重ねることによって起こることが分かっています。
したがって、成人してから注意するのではなく、もっと若い頃からの生
活習慣の改善により避けられる可能性が高いことからこの名が付いたの
です。
しかし、なぜ、「近視」に「生活習慣病」が出てくるのか?
つまり「近視」も広い意味での生活習慣病と考えられるからです。
実際に、眼にも生活習慣病は襲いかかっています。
その代表的なものが糖尿病です。
糖尿病から発展する糖尿病網膜症では進行すると最悪では失明
してしまいます。日本では現在、中途失明原因の第1位が糖尿病
網膜症なのです。
近視と生活環境についてのこんな報告があります。
近視の原因については、よく遺伝的要因や生活の環境的要因が挙げられ
ますが、生活環境の要因が近視の原因に強く影響していることをこの報
告は紹介しています。
それによると、同じインド人種でもシンガポールに住んでいると70%が
18歳までに近視になるのに対し、インドに住んでいると10%だけが近
視になると報告しています。
また、他の研究報告ではイスラエル人で読み書き中心の学校に通う生徒の
80%が近視なのに対し、普通の学校に通う生徒は30%だけが近視だっ
たそうです。スポーツをする子供は近視にはなりにくいという研究結果も
あるようです。
このように遺伝的要因も無視するわけではありませんが、生活の環境的要
因が大きく影響していることは明らかだと考えられます。


